発達障害グレーゾーンでも自愛したい!

自愛や自己肯定感について、あと一緒に暮らしてる猫について語れればいいなと思ってます。よろしくお願いします!

『メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語るこの世を生き抜く最強の技術』わび著、読了

自衛隊で酷いパワハラを受けてメンタルダウンし、市役所と外資系企業に転職した方の書かれた本です。

 

カバー折返し部分の、『「まだ、大丈夫』と思っている時点で、無理しすぎです。自分をもっと大切にしましょう。』という言葉がまず心に刺さりました。

実は、私が鬱でダウンしたときも、まさにそう考えて自分に鞭打っていたんです。

この本は信じられる……と確信しました。

 

序章では著者のメンタルダウンの経験が、それ以降は自分らしく生きる働き方やメンタルの整え方、人間関係の解決法が記されています。

 

では、1章『やばいときは即「おうち入院』で早期回復』の一部を少し紹介させて頂きましょう。

 

メンタルダウンして気づいた心の守り方

心が疲れているサインは一気に表れるものではなく、徐々に表れてくる。

 

『「ごはんがおいしくない」からはじまり、「休日は動きたくない」「布団に入っても全然寝られない」「嫌な記憶がグルグル巡る」「何故か涙が出てくる」など、思考や体調がとにかく「普通」ではなくなっていきます。

 

そして、ついには「死ぬという選択肢」が出てきます。』

 

これもまさにその通りでした。

私の場合は、何を食べても美味しくなくて、やたらと息苦しくなり、出勤のために電車に乗れば動悸がする。そういったことの積み重ねでしたね。最終的には布団から出られなくなりました。

 

『大事なのは、自分の心身の状態を常に把握しておくこと、そしてメンタル疾患に陥らないための予防と早めに回復をはかることです。つまり、最悪の状態にならないようにするのです。』

 

最悪な状態から回復するのは大変でした。時間もかかりました。なので、最悪の状態にならないようにするのが重要なんですね。

 

疲労回復で重要なのは「何もしないこと」

ものすごく疲れたとき、この本では入院生活を自宅で再現する「おうち入院」が勧められています。

医師などいろいろな人が紹介しているものだそうで、著者は元陸上自衛隊心理幹部の方の本を読んで実践したのだとか。

 

『激しい運動をしない、遠出もしない、人とも会わない。ゲームをしていても22時には完全に消灯。あとはひたすら寝る。こうすることで体の疲労も回復し、頭の中もスッキリします』

 

子供がいるなどで実行が難しい場合、本書では家族の協力を得てホテルなど家事をしなくていいところで入院することを勧めています。お金はかかりますが、健康には代えられないからと。

 

『普通に生きているだけでも、心身ともにかなり疲弊することもあります。

たまには「お家入院」で完全回復しましょう。』

 

 

経験から得た知識や技術を、惜しげもなく書かれた本書。心の持ちようや、人間関係でのコツなどもあります。

良ければ手にとってみてはいかがでしょうか。