命の恩猫
なのです。うちの猫様。
実は、3年ほど前に悪性リンパ腫になりまして。入退院を繰り返して抗がん剤治療を受けたんです。
当時は鬱から回復している時期で、まだ仕事を探している状態だったので、悪性リンパ腫を告知されたとき治療しないことが頭をよぎったんです。
社会の役に立ててないし、いっそこれを寿命と考えて受け入れてしまおうかと。
けれど、すぐに我が家の猫様の姿が頭に浮かびました。
保護は勢いでしたが、「このコの残りの生涯を安心と愛情で満たす」という覚悟は持っていたんです。
しねない。
あのコを看取るまではしねない。
諦めた筈の生でしたが、すぐに治療を選択しました。
治療は辛いこともありました。髪も抜けましたし。
でも最後まで頑張れたのは、私を支えてくれたのは、我が家の猫様なんです。
今なんのかんの愚痴りながらも働けているのも、このコが居てくれるからですね。
そんなわけで、今日も今日とて早朝から噛みつかれて起こされても、なでなでしてしまうのです。